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木材について知ろう! 第5話 「木材の欠点」
栃木に根差して100年以上の木の花ホームしもつけ匠会が送る、お家ができるまでの豆知識のご紹介!
「木材について知ろう!」
本日は第5話をお届けしていきます!
前回までは木材の種類や部位の名前などを紹介してきましたが、
今回はそんな木材の欠点に注目していきたいと思います。
もちろん木材は多くの強みを持っていて、日本の風土に合った素晴らしい材料であることに変わりありません!
材料のメリットやデメリットなど、状況によって必要なものは変わってくるので、少しでもそのあたりの理解を
深められる記事が書けていたら幸いです・・!
まずざっくりと、
・害虫被害
・変形しやすい
・色の変色や均一性に欠ける(デザインとして楽しむ方も多くいらっしゃいます!)
など、いくつかよく耳にするような欠点がありますね。
このような欠点からもう少し踏み込んだ内容として、
「割れ(われ)」 「入皮(いりかわ)」について説明していきたいと思います!
・割れ
木は空気中の水分を吸ったり吐いたりすることで木の細胞が膨らんだり縮んだりするため、
その動きが割れの原因となってしまっています。
割れ方にも色々と種類があり、年輪に沿って割れる「目廻り(めまわり)」、木の中心から外側に向けて割れる「心割れ(しんわれ)」、この心割れが進行し、複数割れが生じてしまうことを「星割れ(ほしわれ)」と言います。
対策として、木材に塗装材を塗り、コーティングをすることで木材が空気に触れないようにする方法や、
機械で木材の水分を飛ばして乾燥させる方法など、他にも様々な対策があります。
また、しっかりと自然乾燥させた木材は、割れた場合も一概に強度が弱くなるとは言えない(強くなる場合もある)ので、
難しいところですね・・・
・入皮
樹皮の部分に傷がついて組織が機能しなくなり、その部分だけ成長が止まってしまいます。
しかしその傷の周辺は成長を続けていくので、それによって巻き込まれた部分を「入皮」と言います。
入皮によって繊維が連続しなくなってしまうので、使う場所によっては影響が大きくなります。
しかし、模様の少なく差別化のしにくい木材に丁度良いアクセントだったり、自然を感じられたりと、
好んで家具などに取り入れていることも多いですね。
入皮
以上、「割れ」「入皮」についてでした!
次回もお楽しみに!