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木材について知ろう! 第9話 「芯持ち材」
栃木に根差して100年以上の木の花ホームしもつけ匠会が送る、お家ができるまでの豆知識のご紹介!
「木材について知ろう!」
今回は第9話、木の花ホームで採用している「芯持ち材」についてご紹介していきます!
まずはじめに「芯持ち材」とは・・・
名前の通りですが、丸太を製材した時に「芯」を含んだ木材のことで、
一般的に強度、耐久性が高いことで知られています。
そのため、柱や土台などの構造材として使われます。
一方で「芯」を含まない木材のことを「芯去り材」といい、木目が比較的均一で綺麗に表れるのが特徴です。
こちらはそんな特徴を活かして、和室の化粧材(表に現れる部材)や仕上げ面に使われることが一般的です。
「芯持ち材」「芯去り材」それぞれに特徴があり適材適所の使い分けが重要ですね!
今回は構造材に使われる「芯持ち材」について、
木の花ホームのこだわりをお伝えできればと思います!
構造材には無垢材(丸太から切り出した天然のままの木材)を使用しているのですが、
特に柱と土台にはこだわりがあり、国産ヒノキの芯持ち無垢材である『匠 乾太郎(たくみ かんたろう)』
を、採用しています。
あまり馴染みが無いかと思いますが、
樹齢50~60年の原木につき1本しか採れない芯持ち材としてヒノキの性能を最大限に引き出した、
国産ヒノキの天然無垢材ブランドなんです!
そもそもヒノキの良さとは・・・
・耐久性に優れている 古来より寺社仏閣には欠かせない木材として使用されていて、 ヒノキが使われた建築物として法隆寺や薬師寺のように1000年以上の歴史が証明しています。 鉄筋コンクリートの耐久年数が30~50年と言われているので、いかにヒノキが優れているかが分かりますね!
・薬剤を使わず天然のシロアリ対策になる ヒノキにはシロアリが苦手とされる精油成分がたくさん含まれています。 そのため薬剤を使用しての防蟻処理をしなくてもシロアリによる被害が少ないとされています。 そのほかにもダニに効果のある成分も含まれるため、アレルギーを起こしにくいともされています!
・防腐・抗菌・消臭効果がある ヒノキの香りの中には細菌の発生を抑制する成分が含まれているので、 菌が繁殖して木材が腐るのを防いでくれます!
・リラクゼーション効果がある ヒノキの香りの中に含まれる成分により、副交感神経が刺激され、リラックス効果があるとされています。 アロマオイルや芳香剤、それからヒノキ風呂やサウナなどでも多く活用されているのも納得ですね!
目に見える部分も重要ですが、見えない構造材の部分にもこだわっている
木の花ホームに共感いただけたら嬉しいです!次回は『匠 乾太郎』について、もう少しご紹介していきます!
お楽しみに~!
木材について知ろう! 第8話 「含水率」
栃木に根差して100年以上の木の花ホームしもつけ匠会が送る、お家ができるまでの豆知識のご紹介!
「木材について知ろう!」
今回は第8話「含水率」の紹介をしていきます!
前回は、乾燥材と未乾燥材について紹介しました。
乾燥材と言っても、どれくらい乾燥させるの?基準はあるの?
気になりますよね、、、詳しく説明していきます!
含水率(がんすいりつ)は、木材にはどれくらいの水分が入っているのかを表す言葉です。
木材を乾燥させることで、変形しにくくさせ、加工精度を上げやすくします
〇含水率の基準
・人工乾燥処理のとき 仕上げ材で15%~20%、未仕上げ材で15%~25%
・天然乾燥処理のとき 収縮をし始める30%以下と定められています
※仕上げ材:現場でそのまま使える材料
※未仕上げ材:現場で長さや厚みを調整するなど、再加工を想定している材料
〇平衡含水率(へいこうがんすいりつ)
水分がたくさん含まれている木材を外気中に長時間放置すると、木材の水分が蒸発していきます。この時の含水率(木が含んでいる水分量の割合)を平衡含水率と呼んでいます。
日本における平衡含水率の目安
・屋外で15~18%
・屋内で8~12%
ここで紹介した木材には調湿機能があります!
空気が乾燥すると木材から水分が放出され、空気が湿潤状態になると木材が水分を吸収します。
最近は、エアコンなどの設備普及により、空調の効いた部屋や直射日光が常時当たる場所では含水率が10%を切る場合もあります。
含水率10%は含水率がかなり低いですが、乾燥している分木材の表面に割れが発生しやすくなります。
※木材の含水率を30%以下にするときは、人工的に乾燥させる必要があります。
〇収縮/変形/腐朽菌
・木材の収縮 含水率30%以上の杉材を含水率15%以下に乾燥させたとき、杉材は4.2㎜収縮します。
・木材の変形 含水率が10%以下に達していない床板を室内に放置しておくと画像の様な変形が生じます。
・木材の腐朽菌 含水率が30%以上になるとシロアリや腐朽菌が発生しやすくなり、木材の強度にも影響を及ぼします。
皆さん、含水率について知っていただけましたか?
含水率が低い方が木の収縮が少なく、シロアリの被害も少なくなるのでお家を長持ちさせることにも繋がります
ちなみに木の花ホームでは、含水率15%の桧を柱に使用しています!
咲耶館やデジタルスタジオでは、十数年経過している木の様子を実際に見ていただくことができます!
お家の間取りやデザインはもちろんですが、木材の性能にもこだわりを持ってお家づくりを楽しんでいただけると嬉しいです!
今回はここまでになります!
次回もお楽しみに~👋
木材について知ろう! 第7話 「乾燥材と未乾燥材」
栃木に根差して100年以上の木の花ホームしもつけ匠会が送る、お家ができるまでの豆知識のご紹介!
「木材について知ろう!」
本日は第7話をお届けしていきます!
前回は無垢材について紹介しました。
今回は無垢材の中でも乾燥材と未乾燥材の違いに注目していきたいと思います!
それぞれに種類と名前があるんです。
人工乾燥材の「KD材」・・・人工的に短期間(2週間~1ヶ月)で乾燥させた材料
天然乾燥剤の「AD材」・・・天日にさらして半年~1年かけて自然乾燥させた材料
「葉枯らし材」・・・伐採後一定期間、葉を付けたまま山で自然乾燥させた材料
未乾燥材の「グリーン材」・・・生材とも言い、製材したまま乾燥させなかった材料
大きく上の4種類があります。
種類があるんだな~ということはわかりましたが、ズバリ住宅にはどれを使用するのがいいのかが気になりますよね?
住宅では一般的に乾燥材を使用しています。
それには木を乾燥させることで生まれる3つのメリットが関係しています!
1. 強度向上
乾燥させることで曲げ強度が向上して「折れにくい」「たわみにくい」木材へと変化します。
2. 耐蟻性・耐朽性向上
木材腐朽菌の発生が抑制されることで「腐りにくい」「シロアリに強い」木材になります。
3.寸法狂いの減少
木材について知ろう! 第6話 「無垢材」
栃木に根差して100年以上の木の花ホームしもつけ匠会が送る、お家ができるまでの豆知識をご紹介!
「木材について知ろう!」
本日は第6話「無垢材」についてご紹介します!
そもそも無垢材って何なのでしょう...?
無垢とは「傷や欠けのない、純粋な」という意味の言葉で、木材の中でも表面に節や接合部がなく、一枚板であるような木材のことを指します。つまり、無垢材とは一本の木から切り出されたまっすぐな部分のことを指し、木目や色合いが一様で美しい特徴を持っている木材なんです!✨
家具や床材、内装材などの高級な木材として利用されることが多く、天然な木材そのものであり、木の風合いや温かみを感じることができることから、多くの人に愛されいるんですよ🥰
そんな愛されている無垢材、特性を生かしてさまざまな使い道があり、
耐久性が高く水や湿気にも強いので、床材、キッチンやバスルームのカウンター、部材や建築材料に
更に、大きな特徴でもある美しい木目、木の温もりを感じられる点から家具製作、内装材にも使用されるのです✨✨
ここまで魅力的な特徴があるとどんな種類があるか気になってきちゃいますよね...?👀
そこで無垢材を少しご紹介!👇
・オーク
耐久性が高く、木目が美しいことから家具や床材として人気があり、フローリングでよく使用されます。
・ウォールナット
ダークな色合いと美しい木目が特徴で、衝撃に強く、耐久性も高い木材になります。
高級家具や室内装飾に使用されます。
・メープル
傷や衝撃に強く、表面のきめの細かい木目が魅力で、床材や家具などに広く使用されます。
・ヒノキ
皆さんもご存じの日本を代表する高級材です。
特有の芳香や光沢があり耐久性もあるので、柱や家具、浴槽などに使用されます。
・パイン
地域によって材質や風合い、強度などが異なります。比較的に柔らかい材質なので、素足で歩く床に向いています。
まだまだ沢山ありますが今回はここまで...!
ご紹介した無垢材だけでもそれぞれの特徴や用途があることがわかりますね🌳🌲
無垢材はその個性的な風合いや質感を生かして様々な用途に活用され、空間に自然な魅力や温かみをもたらしてくれます。
是非皆さんもお気に入りを探してみてくださいね!✨🥰
以上、「無垢材」についてでした!
次回もお楽しみに!
木材について知ろう! 第5話 「木材の欠点」
栃木に根差して100年以上の木の花ホームしもつけ匠会が送る、お家ができるまでの豆知識のご紹介!
「木材について知ろう!」
本日は第5話をお届けしていきます!
前回までは木材の種類や部位の名前などを紹介してきましたが、
今回はそんな木材の欠点に注目していきたいと思います。
もちろん木材は多くの強みを持っていて、日本の風土に合った素晴らしい材料であることに変わりありません!
材料のメリットやデメリットなど、状況によって必要なものは変わってくるので、少しでもそのあたりの理解を
深められる記事が書けていたら幸いです・・!
まずざっくりと、
・害虫被害
・変形しやすい
・色の変色や均一性に欠ける(デザインとして楽しむ方も多くいらっしゃいます!)
など、いくつかよく耳にするような欠点がありますね。
このような欠点からもう少し踏み込んだ内容として、
「割れ(われ)」 「入皮(いりかわ)」について説明していきたいと思います!
・割れ
木は空気中の水分を吸ったり吐いたりすることで木の細胞が膨らんだり縮んだりするため、
その動きが割れの原因となってしまっています。
割れ方にも色々と種類があり、年輪に沿って割れる「目廻り(めまわり)」、木の中心から外側に向けて割れる「心割れ(しんわれ)」、この心割れが進行し、複数割れが生じてしまうことを「星割れ(ほしわれ)」と言います。
対策として、木材に塗装材を塗り、コーティングをすることで木材が空気に触れないようにする方法や、
機械で木材の水分を飛ばして乾燥させる方法など、他にも様々な対策があります。
また、しっかりと自然乾燥させた木材は、割れた場合も一概に強度が弱くなるとは言えない(強くなる場合もある)ので、
難しいところですね・・・
・入皮
樹皮の部分に傷がついて組織が機能しなくなり、その部分だけ成長が止まってしまいます。
しかしその傷の周辺は成長を続けていくので、それによって巻き込まれた部分を「入皮」と言います。
入皮によって繊維が連続しなくなってしまうので、使う場所によっては影響が大きくなります。
しかし、模様の少なく差別化のしにくい木材に丁度良いアクセントだったり、自然を感じられたりと、
好んで家具などに取り入れていることも多いですね。
入皮
以上、「割れ」「入皮」についてでした!
次回もお楽しみに!