しもつけ匠会

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2024-10-17 17:00:00

木材について知ろう! 第4話 「木の表と裏」

木材について知ろう!

本日は第4話「木の表と裏」についてご紹介します!

 

みなさんは木材に表と裏があるのをご存じですか?

読んで字の如く、木の表面と内側という単純な違いなのですが、

使い方を誤ると大きな仕上がりの違いになってしまうのです。

 

建築に携わる人間としては知識として持っていることが重要ですが、意外と知られていなかったり、知識を持っていても実際に見分けるのは難しかったりするのです。

そんな木表と木裏についてご紹介です!

 

まず名称として、木の表側を木表(キオモテ)、内側を木裏(キウラ)と呼びます。そのままですね。

前回ご紹介しました、板目に製材したの場合に使われるもので、木の中心を通して製材される柾目にはないものになります。

 

次に性質の違いについて、

木は水分が抜けて乾燥すると反る性質があります。

特に木の表面に近い方が水分を多く含んでいるため、乾燥した時には表面側が大きく反りやすい傾向にあるんです!

そのため木裏側に凸上に変形しやすいとされています。

こうした性質を理解したうえで施工をしないと、大きなトラブルになりかねないのでそういった部分も職人の知識と腕が試されますね!

 

それでは、どのように見分ければ良いのか気になりますよね?

分かりやすい方法としては、木口(木材の断面)の年輪を見れば一目瞭然です!

 1.jpg

上の図のように、年輪が山になっている方が木表で、反対に谷になっている方が木裏という事になります。

こう見比べると誰にでも判断できそうに思いますが、実際には難しかったりするんです。

ちなみにベテランの大工さんたちは木口を確認せずとも、板目を見ただけで瞬時にどちらかを判断できるみたいです。

 

性質の違いによる使い分けで分かりやすい例として、鴨居と敷居があります。

2.jpg

通常建具側に木表を向けて施工しますが、これを反対に木裏を建具側に向けて取付けてしまうと、反った時に建具が動かなくなって開閉できなくなる場合も考えられます。

そのため、反っても支障が出ないように図のように木表同士が向き合うよう取付るのが一般的です。

 

他にもフローリングや集成材など性質を考慮した使い分けはありますので、木材を見る機会があれば是非こういった視点で確認してみると面白いかもしれませんね!

 

以上、木の表と裏でした!

2024-10-14 17:00:00

木材について知ろう! 第3話 「木目とは」

「木材について知ろう!」

本日は第3話をお届けします❕

 

前回は木材の部位ごと名称についてお話したかと思いますが、本日も引き続き名称や木目、木材の性質についてご紹介しますヾ(•ω•`)o

皆さんは『板目』と『柾目』って知っていますか??

 1.jpg

 

板目(いためとは、丸太の端から端まで平行に切り出したもので

断面を見ると年輪が山形の模様に見えます🏔️

◇特徴

・板目は柾目と比べると、強度があり多少の曲げにも耐えられたり、水に強い性質を持っている

・ウッドデッキなどエクステリアに使用するには板目の木材が適している

・丸太から無駄なく木取りできるため経済的

・柾目で製材するよりも、1つの丸太から大きな材を製材することができる

 

柾目(まさめ)とは、丸太の中心を通して切り出した時に現れる縦縞状の木目のことで

断面をみると年輪が横に繋がって並んでいるような状態なのが分かります🪵

 

◇特徴・柾目の板は反りや収縮が少なく、割れにくい性質

・年輪の柔らかい部分と硬い部分が交互に並んだ木目のため、柔らかい部分は水分を吸収しやすい

・膨張や収縮が少なくドアや建具などの材料に最適

・板目と比べて数が少ししか取れずコストが高くなる

こんな感じで普段何気なく見ている木目にも種類があり、それぞれ特徴があるんです❕👀

板目と柾目以外に杢目(もくめ)という木目もあります❕❕

杢目の模様は、傷や気象などが影響して年輪が変化することで発生します。

同じ木でも切る場所が違うと、異なる杢目が現れるんです🏝️

竹の子杢という杢目が有名かなと思います↓

2.jpgタケノコを縦に割ったように中央が山形になってますよね?

木目がはっきりとしていて均整がとれたものが美しいとされています❕❕

杉、桧、欅などに見られて天井材としても使われます

こんな感じで他にも名前の付いた杢目があるので時間があるときに調べてみてください😊

変わった名前の杢目があるので調べてみると面白いですよ👍

ちなみに❕木目を見るだけで生えていた向きもわかるんです🫢

植わっている木を想像してください🧐

木の上側、梢(こずえ)の方が「末」、木の下側、根っこの方が「元」

それぞれの切り口のことを『末口』『元口』と呼びます🪵

簡単な見分け方として、竹の子杢でいうと模様が

とがっている方:『末口』広がっている方:『元口』

です❕

他にも木の見分け方などたくさんありますが、今回はここまでで❕

次回もお楽しみに👋

 

 

2024-10-10 17:00:00

木材について知ろう! 第2話 「樹木の組織」

木材について知ろう!

本日は第2話になります(^^)/

 

さっそくですが、、、

木材って、お肉みたいに部位ごとに名前が付いているのは知っていますか??

 

皆さんが聞きなじみがあるのは『年輪』や『節』などでしょうか🤔

『年輪』は線の本数で木の年齢が分かると言われますよね??

誕生日に1本ずつ増えていくのでしょうか?なんで線が増えていくのか不思議じゃないですか??

 

実は、暑い夏と寒い冬で木の成長スピードが変わるからなんですΣ(・ω・ノ)ノ!

 

みなさ~ん!数えてみてください!!!😊

1.jpg

『年輪』は、春~夏にかけて成長した春材(早材)と、夏~秋にかけて成長した夏材(晩材)でつくられます

幅の広い部分が春材、線が濃い部分が夏材となります

 

暑い時期と寒い時期を過ごすことで年輪はできますが、一年中暑い地域の木は???

ず~っと夏材ってことですよね、、、

続いて、、、3.jpg

この木、赤い部分と白い部分に分かれていますね

赤い部分は、木の中心部分なので『心材』

白い部分は、木の外周部分なので『辺材』と呼んでいます

 

『心材』は、赤みがかっているので『赤身』

『辺材』は、白みがかっているのですが『白太』と言います

白身じゃないんかいっ!って思いますが、『白太』です!!!😅

 

ちなみに、心材と辺材部分を『木部』と言うこともあります。

4.png

5.jpg

木のど真ん中は『髄』と言います

骨の髄みたいな感じです

 

『樹皮』は、木の一番外側部分のことです

動物に毛皮があるように木には樹皮があります

 

『節』は、途中で生えた木の枝部分のことです

お家に使う木材をつくるには、見栄えの良い綺麗な木が良くないですか??

枝は光合成するために必要ですが、枝を切らないと綺麗な木目が出ません。

6.png

節だらけの木は見栄えが良くないので、不要な枝は切っていきます

この、枝を切ることを『枝打ち』と言います

 

 

木は、先端部では高さ方向へ成長し、樹皮の内側では形成層が細胞分裂すると長く、太く成長します

細胞分裂した若い組織は『樹皮』の内側部分(白太部分)に増えていきます

 

 

皆さん、今日も木材の知識が増えましたね!

身近にある木ですが、『え~!そうだったんだ!!』『そういうことか!!』と、新しい発見があります!

次回もお楽しみに!👋

2024-10-07 17:00:00

木材について知ろう! 第1話 「針葉樹と広葉樹」

お久しぶりです!

。。。なんと!

工事シリーズ👷第二弾!!

本日より始動です\( ‘ω’)/

 

題して!

「木材について知ろう!」です✨
1.png

どのメーカーでも木造住宅ならば必ず使っている、住宅とは切っても切り離せない木材!

これは是非とも深くまで知りたいですよね。。。?

私たちがまるっと木材についてを細かくご紹介しちゃいます!!

 

それでは早速!

第1話「針葉樹と広葉樹について」

 

樹木は、針葉樹と広葉樹に大きく分かれます!

2.png

 

これは聞いたことのある人も多いと思います

では、それぞれにはどんな違いがあるのでしょうか?

 

”針葉樹”

高く上へ上へと伸びるので、まっすぐで、成長が早く、やわらかい木が多い

・幹がまっすぐ伸びているため、木目が通っている

・通直な材を必要とする構造材に向いている

・白木のままで美しく光沢がある

・軽くて柔らかい(空隙率が高く、細胞の密度が低い)為キズ付きやすいが、加工が安易である

 

”広葉樹”

葉に日を当てようと、枝葉を横に広げるので、木目が変化に富み、緻密で硬い木が多い

・太く曲がり、枝分かれしている

・重くて硬い(空隙率が低く、細胞の密度が高い)為、強度、耐久性が高くキズ付きにくいが加工が難しい

・ねじれや狂いが大きく、構造体には向いていない

※空隙率(クウゲキリツ)とは、樹木を構成する細胞間には、空気の隙間(孔)があり、細胞と隙間の割合を空隙率といいます

※針葉樹が寒い地域や高い山でも成長することができる理由の一つに、葉の形が細く、雪が積もりにくい為、効率よく光合成を行えることがあげられます

 

針葉樹と広葉樹では大きな違いがありましたね!

住宅によく使われる木はどちらに分類されるのでしょうか?

実は。。。

住宅によく用いられる「マツ・スギ・ヒノキ」は針葉樹で、年間を通して葉を一斉に落とす時期がない樹木である

”常緑針葉樹”

に分類されます!

 

針葉樹にはもう一つ、寒冷な冬季などを葉のない状態で過ごす樹木の”落葉針葉樹”があります

「カラマツやイチョウ」などはこれに分類されます

 

広葉樹には「ケヤキ・クリ・クスノキ・モンキーポッド」などがあげられます

モンキーポッドといえば、アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島にある広葉樹で、某電機メーカーグループのCMでも有名な木ですね!

 3.png

第1話では、針葉樹と広葉樹の違いについて触れました!

なぜ住宅に針葉樹を用いるのかがわかりましたね!

次回以降でもっともっと木材について深掘りしていきますのでお楽しみに~👋

2024-10-03 12:00:00

【新築住宅の選び方】

みなさんこんにちは!

しもつけ匠会です。


今回は新築住宅を建てる際に重要なことを共有したいと思います!

 

①立地

新築住宅を選ぶときって、立地や予算、家族のライフスタイルを考えるのが大事ですよね!

例えば立地はどうでしょうか?

通勤や通学の便利さ、周りの環境ってすごく影響するかと思います。

公園や学校、商業施設が近くにあると、日常生活がすごく楽になりますよね。

 

3.png

②予算

予算については、住宅ローンの選び方が重要で無理のない範囲で設定することが必要です。

金融機関によって金利や手数料が違うから、いくつか比較してみて自分に合ったスケジュールを組むことが大切です。

どの工務店さんやハウスメーカーさんでも事前審査というものを進められるかと思います。

お客様によって金利や手数料が変わることがほとんどのため、あらかじめ事前審査を行ってからどこで住宅を建てるかを決めたほうが良いですね!

1.png

③間取り

家族のニーズに合わせた間取りも考えるといいと思います!

将来的に子供が増えることを考えて、部屋数を増やしたり、広いリビングを作るのも良いアイデアです。

今ではSNSやインターネットでいろいろな間取りを調べることもできるので、

お仕事終わりなどに調べてみるのも良いかもしれません!(^^)!

最後に耐震性や断熱性もチェックして、安心して住める家を選びましょう。

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しもつけ匠会では近年の物価高で新築住宅を諦めてしまった方に諦めてほしくない!という思いから

高品質でありながら低価格の住宅を提供しております。

気になった方はぜひお問い合わせ下さい。

https://shimotsuke-takumikai.com/contact

 

 

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